人生において、バーコードリーダーを個人が購入することはそれほど多くは無いと思います。でも、人生に一度くらいは会社用で代理購入、等と言うことはあるかもしれません。
その際、「あれ?これって初期不良じゃ無いか?」と勘違いするケースがあります。新品のバーコードリーダー購入時に、よくある事例をまとめました。
設定変更のバーコードを読ませてしまう
バーコードリーダーを購入すると、メーカーや販売元によって異なるでしょうが、設定変更のシートやマニュアル等が付属している場合があります。
普段あまり使い慣れないバーコードリーダー。USB接続でPCに接続し、つい、何でも良いからスキャンしてみたくなる、と言うのが人情です。分かります。
しかし、この商品に付属しているバーコード設定マニュアルは、接続設定(I/F、インターフェース設定)の命令を含んでいる場合があり、もしそれを何気なく読ませてしまうと、接続方式が変更されてしまいます。
接続方式が変更されてしまうと、PCとバーコードリーダーは物理的にUSBで繋がってはいても、信号レベルでは繋がっていないことになり、バーコードが「読めない」と言う事になります。
解決方法としては、「出荷時に戻すバーコード」を読ませるのが最善手。
ただ、最近の安価なバーコードリーダーでは、その辺の案内やマニュアルが常備されていない、D/Lのみでの提供、と言う事も多くあります。
購入されたお店に質問した方が傷が深くならないで良いでしょう。
USB接続はUSB端子から電源供給(USBバスパワー)しています
バーコードリーダーも、電源供給により動作しています。
USB接続で使用しているとつい、「電源供給が無くてもバーコードリーダーは動くものだ」と勘違いしてしまいます。しかし、USBの端子を経由して5V電源が供給されているのです。
最近は、USB接続で使用する機器が多くなりました。
マウス、キーボードから始まり、CDドライブ、DVDドライブなどもUSB接続で動作する製品が多いです。USB製品が多くなると、USB HUB(USBの分配器)でUSB機器をたこ足接続することになるかと思います。
その際、USB HUBはACアダプターを使用するタイプ、ACアダプターを使用しないタイプと存在します。
ここで、ACアダプターを使用するUSB HUBであれば、各端子に電源が供給されるので、一応問題はありませんが、ACアダプターを使用しないタイプのUSB HUB経由でバーコードリーダーを接続すると、電源供給不足で「バーコードリーダーが正常に動かない(=初期不良!?)」と思ってしまうケースがあります。
こういう時は、バーコードリーダーはPCが用意するUSBポートに直接挿して使用するようにしましょう。
まれに、ACアダプターで電源を補完するタイプのUSB HUBでも、バーコードリーダーが正常に使えない(認識しない)ケースがあります。バーコードリーダーのような電源を食いそうなタイプは極力、PC側が用意するUSBポートで直接使用することをお勧めします。
接続端子が噛んでいない事例があります
バーコードリーダーの多くは、スキャナー側(持ち手の部分)と、ケーブル部分に分かれています。端子はRJ45と言う、LANケーブルで使用するコネクタを採用しています。(残念ながら、LANのコネクタは使用していますが、内部結線は全く異なるので、LANケーブル経由でバーコードリーダーを使用することはできません)
新品バーコードリーダーの場合、この持ち手側のメスくちの部分と、ケーブル側のオスくちの部分が“噛んでいない”為、バーコードリーダーとして正常動作しない、と言う事例があります。
これに関しては、バーコードリーダーの持ち手をしっかりと握り、ケーブルの付け根をしっかりと持って、ギュッとリーダー側にケーブルを押し込んでみてください。
この接続部分が動作しない原因だとしたら、この作業で解決します。
バーコードリーダーが動作しない、認識しない等、不具合とされる事項はたくさんありますが、まず我々ユーザー側でチェックすべき項目をまとめてみました。
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